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【技術情報】光台通信

その8.外場機能について5

モーターやアクチュエータなど運動を伴う解析の手法はいくつかありますが、可動側と固定側のメッシュの整合が問題となります。

外場機能を使用すると、メッシュの整合性を緩和できることから、運動の取り扱いが可能となります。

今回はパイプの上に配置されたコイルの移動を考慮した渦電流分布の解析をご紹介します。

図1に解析対象が図示されています。
パイプの上に配置された円形コイルに10kHzの電流を流します。
パイプは導体としていますので、渦電流が流れることになります。

この問題についても外場を使用せずに空気のメッシュと整合させ、全体のメッシュを作成することも可能です。(手間がかかりますが) 

しかし、移動を考慮すると解析が難しくなります。

外場機能を使用するとメッシュの整合を緩和できることから、容易に解析できます。

外場コイルに速度を与え、実際に計算してみました。

5回に亘って、外場を使用することにより、メッシュ作成の手間の軽減、遠方場の計算、運動の取り扱いが可能になることをご紹介致しました。外場機能が問題を解決するヒントになれば幸いです。