解析の概要
鉄心とコイル間の電場解析による静電容量の解析例を示します。各構成要素の外周面を平面要素で作成した形状データを以下に示します。解析モデルを図1に示します。節点数は1,112で、要素数は1,064です。なお、境界要素法を用いているため、空気のメッシュは不要です。解析計算には電場解析ソフトPHOTO-VOLTBMを使用しました。
図1.メッシュ分割図
使用ソフトウェア:PHOTO-VOLTBM
解析条件
物性データ
コイルの比誘電率 | 1 |
---|---|
鉄心及び永久磁石の比誘電率 | 1 |
鉄心の電位 | 0V |
永久磁石の電位 | 0V |
コイルの電位 | 100V |
図1において中央の直方体(鉄心)に巻き付いているリング状の部分がコイルに対応する要素であり、このリングの外周面の各平面要素にそれぞれ100Vを与えました。
解析結果
解析の結果、次のような電荷分布(図2から図5)が得られました。
図2.コイルの電荷分布
図3.鉄心と永久磁石の電荷分布
図4.鉄心とコイルの電荷分布
図5.全体の電荷分布