概 要
H法を用いた周波数応答磁場解析の事例として、2本の導体間に流れる渦電流を解析しました。
磁場解析モジュール「PHOTO-EDDYTMjω」を用いると空気メッシュが不要で、導体のみのメッシュで解析可能です。
図1−1に概要図を示します。メッシュ規模は、要素数3,200、節点数4,800です。
本事例では、渦電流分布及び自己インダクタンス、相互インダクタンスの解析結果を紹介します。
図1−1.概要図
使用ソフトウェア:PHOTO-EDDYTMjω
解析条件
図2−1にメッシュ図を示します。導体1のみ、導体2のみ、導体1、2の両方に電流を流した場合の計3ケースについて解析します。
図2−1.メッシュ図(全体)
●電流値:1[A]
●物性条件
比透磁率:1.0
電気伝導率:1.0×106[S/m]
●周波数:1.0[kHz]
●解析モジュール
周波数応答磁場解析ソフトウェア:PHOTO-EDDYTMjω
解析結果
図3−1.渦電流[A/m2] 実部
導体1、2に通電
図3−2.渦電流[A/m2] 虚部
導体1、2に通電
表3−1.インダクタンス[H]