概 要
磁場中の電流にはローレンツ力が働きます。また渦電流にも働きます。
本ページでは渦電流に働く電磁力(ローレンツ力)の解析事例をご紹介致します。
図1−1に概要図を示します。
図1−1.概要図
金属板の上にコイルを配置し、図1−2に示すような波形の電流を流したとき、金属板には渦電流が流れます。
図1−2.電流波形
電流波形は台形波としていますので、過渡解析が必要になります。また、形状の対称性から、1/4モデルとしました。
例として、赤矢印の時刻に着目し、解析結果をご紹介致します。
使用ソフトウェア:PHOTO-EDDY
解析結果
図2−1.磁束密度[T] コンター図
表皮効果により、表面に磁束密度が集中していることが確認できます。
図2−2.磁束密度[T] ベクトル図
図2−3.渦電流密度[A/m2] コンター図
磁束密度と同様に、表皮効果により、表面に渦電流が集中していることが確認できます。
図2−4.渦電流密度[A/m2]ベクトル図
図2−5.ローレンツ力[N/m3] コンター図
図2−6.ローレンツ力[N/m3] ベクトル図
図2−7.ローレンツ力を出力する要素
図2−8〜図2−10に1つの要素に着目し、ローレンツ力の時間変化のグラフを示します。
1.5[μsec]で入力電流は0となりますが、ローレンツ力が1.5[μsec]以降にも生じていることが確認できます。
図2−8.ローレンツ力 x成分の時間変化
図2−9.ローレンツ力 y成分の時間変化
図2−10.ローレンツ力 z成分の時間変化
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