概 要
本ページでは磁気シールドの磁場解析の事例をご紹介致します。シールドの外側にコイルを配置し、内部の磁場を計算します。
解析モデルは電気学会調査専門委員会にて提案されている「Box shield model」[1]を使用しました。(物性値や電流値は変更しています。)
コイルは外場コイルを使用致しました。解析モデルは対称性から1/8モデルとしました。
解析タイプは周波数応答動磁場解析です。今回は動磁場解析を適用し、渦電流を考慮した解析内容になっています。
シールドは線形材料としました。
メッシュは解析事例「 磁気シールドの非線形静磁場解析 」と同じです。

図1−1.概要図 表示用のカットモデル

図1−2.メッシュ図 全体
図1−3に1/8モデルの磁気シールドと上側のコイルのメッシュ分割図を示します。

図1−3.メッシュ図 磁気シールドとコイル
コイルは外場コイルでモデル化しました。磁気シールドは1/8モデルですが、外場コイルは1/1モデルにする必要があります。

図1−4.電流値
使用ソフトウェア:PHOTO-EDDYjω
解析結果

図2−1.磁束密度[T] 実部 コンター図

図2−2.磁束密度[T] 実部 コンター図 拡大図

図2−3.磁束密度[T] 虚部 コンター図

図2−4.磁束密度[T] 虚部 コンター図 拡大図

図2−5.渦電流[A/m2] 実部 コンター図

図2−6.渦電流[A/m2] 実部 コンター図 拡大図

図2−7.渦電流[A/m2] 虚部 コンター図

図2−8.渦電流[A/m2] 虚部 コンター図 拡大図

図2−9.グラフ 位置と磁束密度[T] Z成分
参考文献
[1]「実規模電磁界解析のための数値計算技術」第1129号 2008年9月 電気学会技術報告