概 要
電気学会で提案されている電磁力検証用プランジャモデルにおいて、コイルに電流を流した際のセンターポールに働く電磁力およびモデル各部の磁束密度を計算しました。
モデル全体の形状は図1に示す通りです。このように解析モデルは3次元モデルとしました。
図1を見ても予測できるように、このモデルはX軸方向、Y軸方向それぞれで軸対称となっています。
従って、実際の解析モデルは、その対称性より図2のように1/4モデルとしました。
モデルをX-Y平面で2次元的に見ると図3のようになります。
各部の寸法も示しています。
同様に図4は側面(X-Z)からの形状と寸法を示しています。
図5は図4を部分拡大してギャップ等の寸法を示しています。
モデルの総節点数は 31,824、総要素数は 28,900 です。
使用ソフトウェア:PHOTO-EDDY
解析条件
物性条件
空気 | 比透磁率 | 1 |
---|---|---|
コイル | 比透磁率 | 1 |
磁性体 | 比透磁率 | 1000 |
解析条件
コイル | 電流 | 1000AT |
---|
解析結果
解析により、センターポールに働く電磁力は
8.22N
という値を得ました。
電気学会で示された実測値が 8.23N ですので、誤差は 0.12% と極めて正確な値を得たと言えます。
また、下の図6〜8に磁束密度の解析結果を示しておきます。