解析概要
導波管線路を曲げる場合、コーナを使用します。
特に図1−1のようなコーナをH面コーナと呼びます。
図1−1.概要図
このとき導波管の曲がり部分では反射が生じます。
反射を抑えるため、曲がり部分に金属ポストを設置したコーナが開発されています。(文献[1])
今回は10GHzの電磁波の反射を抑える金属ポスト(文献[1])を配置し、反射率の周波数依存性を解析しました。比較のため金属ポストがない場合の解析も実施しています。
●参考文献
[1]大島美耶子,深田健介,松本公志,柏 卓夫,飯尾憲一,
岸原充佳,河合 正,太田 勲,
“H面導波管直角コーナの小型・広帯域設計”
信学技報 TECHNICAL REPORT OF IEICE, SPS2007-15(2008-01)
使用ソフトウェア:PHOTO-WAVEjω
解析条件
図2−1にメッシュ図を示します。
図2−1.メッシュ図
導波管:WRJ-10(22.9mm×10.2mm)
導波管の壁及び金属ポストは完全導体としました。
入力はTE10の電界[V/m]で与えました。
出口にはインピーダンス境界条件を設定しています。
解析結果
例として、周波数が10.13[GHz]のときの解析結果を示します。
図3−1.電界[V/m] 実部 周波数10.13[GHz]
図3−2.電界[V/m] 虚部 周波数10.13[GHz]
図3−3.電界[V/m] 絶対値 周波数10.13[GHz]
図3−4.ポインティングベクトル
図3−5.反射率
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